
わらびは猫に与えてはいけない食品です。
生のわらびには強い毒性成分が含まれており、猫の健康を著しく損なう危険性があるため、絶対に与えないでください。

生のわらびにはプタキロシドという発がん性物質が含まれており、継続的に摂取することで重篤な中毒症状を引き起こす恐れがあります。
また、チアミナーゼと呼ばれる酵素が含まれていることも大きな問題です。この酵素は猫の体内にあるビタミンB1(チアミン)を分解してしまう性質を持っています。
ビタミンB1が欠乏すると、猫はふらつきや食欲不振、最悪の場合には神経障害を起こして命に関わる事態になりかねません。
わらびは非常に繊維質が強い植物です。肉食動物である猫の消化器官は、植物の硬い繊維を分解するようにできていません。
そのため、わらびを食べることで胃腸に大きな負担がかかり、激しい下痢や嘔吐を引き起こす原因となります。
猫にとって本来必要のない植物を摂取することは、食物アレルギーを誘発するリスクを伴います。
皮膚の痒みや赤み、目の充血といった症状が現れる可能性があり、注意が必要です。

前述の通り、チアミナーゼは猫にとって必須の栄養素であるビタミンB1を破壊します。猫のエネルギー代謝を阻害する最も警戒すべき成分です。
わらび特有の成分で、強い毒性を持つ配糖体の一種です。少量であっても猫の体には負担が大きく、中毒を引き起こす主要な原因物質として知られています。
わらびにはカリウムが含まれています。適量であれば健康維持に役立ちますが、中毒症状や消化不良と重なることで体内のバランスを崩す要因となります。
水分に溶けにくい食物繊維です。猫の短い腸では消化しきれず、便秘や逆に激しい下痢を引き起こすなど、排便トラブルの引き金になります。

万が一、猫がわらびを一口程度食べてしまった場合は、まずは落ち着いて猫の状態を観察してください。
口の周りを気にする、少しよだれが出るなどの変化がないかを確認します。
誤食後、数時間から数日の間に、嘔吐、下痢、食欲の減退、元気がなくなるなどの症状が出ないか注視してください。
特に、足元がおぼつかないような歩き方をする場合は、ビタミン欠乏の影響が出ている可能性があります。
何度も激しく吐き戻す場合や、意識がはっきりしない、痙攣を起こしているといった場合は、即座に受診が必要です。
受診の際は、いつ、どのくらいの量のわらびを食べたかをメモして持参するようにしてください。

わらびは猫にとって中毒や消化不良を招く非常に危険な植物です。
加熱してもリスクが完全になくなるわけではないため、家庭内での保管場所には十分に注意し、猫が触れない環境を整えましょう。