
味付けのないおからであれば、少量なら基本的に犬に与えても問題ありません。おからは低カロリーで食物繊維が豊富なため、愛犬の健康をサポートする食材として注目されています。
しかし、おからはあくまで主食ではなく、普段のフードへのトッピングや手作りおやつの「補助」として使うのが基本です。
食物繊維が非常に多いため、与えすぎると消化の負担になり、お腹を壊す原因にもなり得ます。愛犬の体質や体調を見ながら、適切な量を取り入れることが大切です。
おからには「生おから」や「乾燥おから(パウダー)」などの形状があり、それぞれ与え方が異なります。
特に乾燥タイプは水分を吸収して膨らむため、そのまま与えるのではなく、水でふやかしたり、加熱したりして安全に与える工夫をしましょう。

おからには不溶性食物繊維が豊富に含まれており、腸を刺激して便通を促す効果があります。また、水分を吸って膨らむため、少量でも満腹感を得やすく、ダイエット中のサポートに役立ちます。
ただし、摂りすぎると逆に便が硬くなって便秘になったり、下痢を引き起こしたりすることがあります。愛犬の便の状態をよく観察しながら、少しずつ量を調整してください。
おからは大豆からできているため、植物性たんぱく質を含んでいます。肉類が主体のドッグフードにプラスすることで、補助的なたんぱく源として機能し、筋肉や皮膚の健康維持を助けます。
しかし、おからだけでたんぱく質を補おうとせず、あくまで補助として活用しましょう。
おからは他の食材に比べて低カロリーですが、脂質もわずかに含まれています。たくさん与えればその分カロリーも加算されるため、トッピングした分だけ主食のフードを減らすなど、一日の総摂取カロリーで考える必要があります。
ヘルシーだからといって無制限に与えてしまうと、カロリーオーバーで肥満につながる恐れがあるため注意しましょう。
おからにはカリウムやリンなどのミネラルが含まれています。健康な犬には必要な栄養素ですが、腎臓に持病がある犬にとっては、これらのミネラルが体に負担をかける場合があります。
特に療法食を食べている場合は、食事のミネラルバランスが細かく調整されているため、自己判断で追加せず、必ず獣医師に相談してから与えるようにしてください。

犬におからを与える際の目安量は、一日の必要摂取カロリーの10%以内に収めるのが理想的です。以下の表は、体重別の目安量(生おからの状態)をまとめたものです。
| 犬のサイズ(例) | 体重 | 1日の目安量(調理後) |
|---|---|---|
| 超小型犬(チワワなど) | 2kg〜3kg | 小さじ1杯程度 |
| 小型犬(トイプードルなど) | 5kg前後 | 大さじ1杯程度 |
| 中型犬(柴犬など) | 10kg〜15kg | 大さじ2杯〜3杯程度 |
初めておからを与えるときは、この目安量よりもさらに少ない「ごく少量」から始め、翌日の便の状態を確認してください。毎日与える場合は、栄養バランスが崩れないよう、主食の量を適切に減らして調整しましょう。
乾燥おから(パウダー)を使用する場合は、そのままの重さではなく、水で戻して「生おからに近い状態」にしたときの重さで考えることが重要です。
ダイエットのかさ増し目的で使う場合も、フードの量を急激に減らすと必要な栄養が不足するため、全体のバランスを崩さない範囲で少しずつ移行してください。

生おからは水分が多く非常に傷みやすいため、鮮度が命です。購入後はすぐに使い切るか、使い切れない場合は小分けにして冷凍保存しましょう。基本的には加熱調理してから与えることを推奨します。
乾燥おからやパウダータイプは、必ず水やぬるま湯でしっかり戻してから与えるのが基本です。
粉のまま与えると、犬の胃の中で急激に水分を吸収して膨らみ、お腹が張って苦しくなったり、便が極端に硬くなったりする可能性があります。戻した後も食物繊維が多いので、目安量を守り、便の状態で調整してください。
人間用のおからパウダーを使う際は、必ず「無添加・無塩・味付けなし」のものを選んでください。
中には風味付けで砂糖や塩、出汁などが加えられているものがあり、これらは肥満や塩分過多につながる恐れがあるため避けるべきです。
おからを与えた後に、下痢や嘔吐、頻繁におならが出る、お腹が鳴るなどの症状が見られた場合は、すぐに与えるのを中止してください。
これらは消化不良を起こしているサインです。数日経っても症状が改善しない場合は、動物病院を受診しましょう。
おからは大豆製品であるため、大豆アレルギーを持つ犬には与えられません。与えた後に、体を痒がる、皮膚が赤くなる、目の周りが腫れるといった症状が出た場合はアレルギーの可能性があります。
初めて与える際は、平日の午前中など、何かあったときにすぐに獣医師に相談できる時間帯に試すのが安心です。
腎臓や膵臓に不安がある犬、または療法食を食べている犬には、飼い主の自己判断でおからを与えないでください。
療法食や投薬中は、食事設計や治療方針に影響することがあるため、必ず事前にかかりつけの獣医師の許可を得るようにしましょう。
人間用の「おからせんべい」や「卯の花の煮物」には、塩分、糖分、油、さらにはネギ類などの犬にとって危険な食材が含まれていることがあります。
市販の加工品を与える場合は、必ず「犬用」として販売されているものを選び、原材料を細かくチェックする習慣をつけましょう。
おからを使ってクッキーや蒸しパン、ケーキを作る際は、バターや砂糖、ベーキングパウダーなどの高カロリー材料の入れすぎに注意し、なるべくシンプルな材料で作ります。
手作りおやつは嗜好性が高いため、ついつい与えすぎてしまいがちですが、これらも一日の摂取目安量を守り、肥満を防止しましょう。

おからは、味付けのないものを適切な量であれば、犬に与えても安全な食材です。食物繊維による便通サポートや、ダイエット中のかさ増しとして優れたメリットを持っています。
しかし、消化への負担やミネラルバランスを考慮し、必ずふやかしたり加熱したりして、主食の補助として与えることが重要です。
愛犬の体重や体調、持病の有無をしっかりと確認したうえで、安全におからを日々の食生活に取り入れていきましょう。