
ビションフリーゼの平均寿命は15.0歳です。犬全体の平均寿命14.1歳と比べて0.9歳長く、比較的長寿傾向にある犬種といえます。
この数値は、アニコムが公表した「家庭どうぶつ白書2025」に掲載されている2023年度のデータに基づいています。
ここでいう平均寿命とは、保険契約データを基に算出した「0歳時平均余命」のことです。亡くなった犬の平均死亡年齢ではなく、生まれた時点で平均して何年生きると推計されるかを示しています。
また、15.0歳は寿命の上限ではありません。15歳を超えて長生きする犬もいれば、それより早く亡くなる犬もいます。
なお、同資料にはビションフリーゼのオスとメスを分けた平均寿命は示されていないため、性別による寿命の違いは判断できません。
そのほか、「ミニビションフリーゼ」という呼び方もありますが、ジャパンケネルクラブ(JKC)が公認する独立した犬種ではありません。小柄な個体だからといって、通常のビションフリーゼより寿命が長い、または短いとはいえません。
ビションフリーゼの平均寿命15.0歳は、日本で人気のある小型犬と比較しても長い水準です。
アニコム「家庭どうぶつ白書2025」の2023年度データによると、主な犬種の平均寿命は以下のとおりです。
| 犬種 | 平均寿命 |
|---|---|
| ビションフリーゼ | 15.0歳 |
| トイプードル | 15.3歳 |
| ミニチュアダックスフンド | 14.7歳 |
| 柴犬 | 14.7歳 |
| パピヨン | 14.6歳 |
| シーズー | 14.0歳 |
| ポメラニアン | 13.8歳 |
| チワワ | 13.7歳 |
| マルチーズ | 13.5歳 |
| 犬全体 | 14.1歳 |
ビションフリーゼはトイプードルの15.3歳より0.3歳短いものの、チワワやポメラニアン、マルチーズなどを上回っています。
小型犬は大型犬より平均寿命が長い傾向がありますが、同じ小型犬でも犬種によって数値には違いが見られます。
ただし、この比較は犬種全体の統計上の傾向を示すものです。個々の犬が何歳まで生きるかは、遺伝的な体質や健康状態、生活環境などによって異なります。
ビションフリーゼには、20歳を超える長寿例も報告されています。
米国の犬種団体「Bichon Frise Club of America(BFCA)」によると、21歳まで生きたビションフリーゼについて、裏付けのある報告が寄せられています。
また、同団体には18〜19歳まで生きた犬の報告もあり、平均寿命を大きく超えて暮らす個体が存在することがわかります。
ただし、21歳という数字はBFCAが報告している長寿例であり、ギネス世界記録が公式認定したビションフリーゼの世界最高齢を意味するものではありません。
そのため、「ビションフリーゼの最高寿命は21歳」「必ず20歳まで生きられる」と考えるのは適切ではありません。
長寿例はあくまで個別の記録です。大切なのは特定の年齢を目標にすることよりも、愛犬が健康で快適に過ごせる時間をできるだけ長く保つことです。
参考:Bichon Frise Club of America「Longevity – How long will my Bichon live?」

ビションフリーゼは比較的長寿な犬種ですが、病気にならないわけではありません。健康を維持するためには、犬種との関連が確認されている病気を理解しておくことが大切です。
0〜12歳のビションフリーゼを対象とした国内の保険請求データでは、尿石症や膀胱結石、角膜ジストロフィー、流涙症、眼瞼炎、一部の皮膚炎などで、犬全体より請求割合が高い傾向が示されています。
また、英国の大規模研究では、クッシング症候群との関連が報告されています。
一方、外耳炎や膝蓋骨脱臼、歯周病などは、ビションフリーゼだけに特有の病気ではありません。犬種との関連が確認された病気と、犬全般で注意したい病気を区別する必要があります。
なお、尿が出ない、呼吸が苦しい、突然倒れる、呼びかけへの反応がおかしいといった症状がある場合は、病名を自己判断せず、直ちに動物病院を受診してください。
クッシング症候群は、副腎から分泌される「コルチゾール」というホルモンが過剰になり、体にさまざまな異常が現れる病気です。主に副腎や、ホルモン分泌を調節する下垂体の異常などが原因となります。
英国で約90万頭の犬を対象に行われた研究では、ビションフリーゼはクッシング症候群と診断されるオッズが高い犬種のひとつと報告されています。
ただし、これは英国の診療データに基づく結果であり、日本のビションフリーゼの発症率を示すものではありません。
主な症状には、水を飲む量や尿の量が増える、食欲が増す、お腹が膨らんで見える、毛が薄くなる、皮膚が弱くなるなどがあります。
中高齢の犬で見つかることが多く、症状が少しずつ進むため、加齢による変化と間違われる場合もあります。
以前より水を多く飲む、排尿回数が増えた、お腹が目立って膨らんできたといった変化が続く場合は、動物病院で相談しましょう。
診断には血液検査や尿検査、必要に応じてホルモン検査などが用いられます。早期に異常を見つけ、適切な管理につなげることが重要です。
ビションフリーゼでは、尿路結石症に注意が必要です。尿路結石症とは、腎臓や膀胱、尿道などに結石ができる病気で、膀胱にできたものを膀胱結石と呼びます。
アニコム「家庭どうぶつ白書2025」の犬種別疾患データでは、ビションフリーゼの尿石症の請求割合は1.8%で、犬全体の0.9%を上回っています。
膀胱結石についても、ビションフリーゼは1.7%、犬全体は0.8%と差が見られます。ただし、これらは保険請求割合であり、犬種全体の発症率を直接示すものではありません。
結石ができると、血尿、頻尿、排尿時の痛み、何度も排尿姿勢を取るといった症状が現れることがあります。
一方、膀胱炎は膀胱の粘膜に炎症が起こる病気で、細菌感染などが原因となります。結石とは異なる病気ですが、似た症状が現れ、両方が同時に起こる場合もあります。
血尿や排尿回数の増加、排尿時に痛がる様子があれば、早めに動物病院を受診してください。
特に、排尿姿勢を取っているのに尿が出ない場合は、結石などによって尿道が塞がっている可能性があります。尿道閉塞は命に関わるため、直ちに診察が必要です。
日常生活では新鮮な水をいつでも飲めるようにし、尿の回数や色、量を確認しましょう。結石の予防や食事管理は結石の種類によって異なるため、自己判断で療法食を与えず、獣医師の指示に従うことが大切です。
ビションフリーゼは、目の病気にも注意したい犬種です。国内の保険請求データでは、角膜ジストロフィー、流涙症、眼瞼炎などの請求割合が犬全体より高い傾向にあります。
角膜ジストロフィーは、目の表面にある透明な角膜が白く濁る病気です。遺伝的な要因が関係する疾患で、濁りの程度や発生する場所によって症状が異なります。
痛みや視力への影響がほとんどない場合もありますが、角膜の表面が傷つき、痛みや視力障害が起こることもあります。
流涙症は、涙が過剰に出たり、正常に排出されなかったりして、目の周囲が常に濡れてしまう状態です。涙やけとして気づかれることもあります。
眼瞼炎は、まぶたに炎症が起こる病気です。まぶたの赤みや腫れ、かゆみ、目やになどが主な症状で、アレルギーや感染などが関係する場合があります。
白い被毛を持つビションフリーゼは、目の周囲の変色に気づきやすい一方、涙やけだけで病気の有無を判断することはできません。
目の白い濁りや充血、涙の急激な増加が見られた場合は、動物病院で原因を確認しましょう。特に目を開けられない、強く痛がる、急に見えにくそうにするといった場合は、速やかな受診が必要です。
ビションフリーゼは豊かな巻き毛を持ち、被毛の内側の皮膚を確認しにくい犬種です。毛玉や汚れを放置すると、皮膚の状態を把握しにくくなるため、日頃のお手入れが重要になります。
国内の保険請求データでは、趾間皮膚炎や原因未定の皮膚炎などで、犬全体より高い請求割合が示されています。
皮膚炎の原因には、アレルギー、細菌や酵母の増殖、寄生虫、刺激物との接触などがあります。体を頻繁にかく、皮膚が赤くなる、湿疹ができる、毛が抜けるといった症状に注意しましょう。
また、外耳炎は耳の穴から鼓膜までの外耳道に炎症が起こる病気です。耳をかく、頭を振る、耳から嫌なにおいがする、耳垢が増えるなどの症状が現れます。
外耳炎はビションフリーゼに限らず多くの犬種で起こる疾患であり、この犬種で特に発症率が高いと断定できるものではありません。
皮膚の赤みやかゆみが続く場合、耳のにおいや分泌物が普段と違う場合は、動物病院を受診してください。原因に合わない市販薬や洗浄剤を自己判断で使用すると、症状が悪化することがあります。
膝蓋骨脱臼は、膝のお皿にあたる膝蓋骨が、本来収まっている骨の溝から外れてしまう病気です。一般に「パテラ」とも呼ばれ、小型犬でよく見られる整形外科疾患のひとつです。
国内のデータからは、この犬種がほかの犬種より特に発症しやすいと断定することはできませんが、ビションフリーゼも小型犬のため注意しておきたい病気です。
代表的な症状は、歩いている途中で突然後ろ足を上げる、片足を浮かせて数歩歩いたあと通常の歩き方に戻る、足を引きずるといった変化です。
軽度では症状が目立たない場合もありますが、進行すると歩行時の痛みや関節の変形につながることがあります。
歩き方に違和感がある場合や、後ろ足を頻繁に上げる場合は、動物病院で膝の状態を確認してもらいましょう。
足をまったく着けない、強い痛みがある、突然歩けなくなった場合は、膝蓋骨脱臼以外のけがも考えられるため、速やかな診察が必要です。
歯周病は、歯垢に含まれる細菌などが原因となり、歯茎や歯を支える組織に炎症が起こる病気です。ビションフリーゼだけでなく、多くの犬で注意が必要な口腔疾患です。
初期には歯茎の赤みや口臭などが見られ、進行すると歯を支える骨が失われ、歯がぐらついたり抜けたりする場合があります。
口臭が強くなった、歯茎から血が出る、硬いものを食べなくなった、食べ物を口から落とすといった変化は、歯周病のサインかもしれません。
歯周病が進むと痛みによって食事が取りにくくなり、健康状態に影響することがあります。
口の中に異常が見られた場合は、動物病院で診察を受けましょう。歯石が付着している場合、家庭での歯磨きだけでは取り除けないため、必要に応じて専門的な歯科処置を検討します。

ビションフリーゼの健康寿命を支えるには、毎日の食事や運動、被毛のお手入れ、定期的な健康診断を継続することが重要です。
寿命を確実に延ばせる方法はありませんが、肥満を防ぎ、健康状態の変化に早く気づくことで、病気の予防や早期発見につなげられます。
ビションフリーゼの食事では、年齢や体格、活動量に合った適切な栄養とエネルギーを確保し、肥満を防ぐことが大切です。
主食には、犬の年齢に適した「総合栄養食」を選びましょう。総合栄養食は、指定された成長段階の犬が必要とする栄養を、基本的にそのフードと水で満たせるよう設計されたものです。
食事量はフードのパッケージに記載された給与量を出発点とし、体重や体型の変化を見ながら調整します。同じ体重でも活動量や避妊・去勢の有無などによって必要なエネルギー量は異なります。
体型を確認するときは、ボディコンディションスコア(BCS)が役立ちます。BCSは肋骨の触れやすさや腰のくびれなどから、体脂肪の状態を評価する方法です。
9段階評価では4〜5が一般的な理想体型の目安です。肋骨が厚い脂肪に覆われずに触れられ、上から見たときに腰のくびれが確認できる状態を参考にしましょう。
ビションフリーゼは毛量が多いため、見た目だけでは肥満に気づきにくいことがあります。月に1回程度は体重を測り、手で体に触れて確認する習慣をつけるとよいでしょう。
また、おやつは1日に必要な総摂取カロリーの10%以内を目安にし、その分を主食から調整します。持病がある場合は、おやつの種類や量についても獣医師に相談してください。
急激な体重増加や減少がある場合は、食事量だけの問題とは限りません。病気が隠れている可能性もあるため、動物病院で原因を確認しましょう。
健康な成犬のビションフリーゼでは、1日合計30分程度の散歩や運動が参考目安になります。
例えば、朝と夕方に15分ずつ散歩する方法があります。体力が十分にある犬では、散歩時間を延ばしたり、室内で遊ぶ時間を設けたりしてもよいでしょう。
ただし、30分はすべてのビションフリーゼに必要な最低運動時間ではありません。年齢や健康状態、普段の活動量によって適切な運動量は異なります。
散歩には筋力や体力の維持だけでなく、外のにおいを嗅ぐ、周囲の環境に触れるといった役割もあります。
室内では、おもちゃを使った遊びや、においを頼りにおやつを探すノーズワークなどを取り入れると、体だけでなく頭も使う機会を作れます。
一方、暑い時間帯の散歩や、疲れている犬に無理な運動をさせるのは避けましょう。歩き方が不自然になったり、いつもより息が荒くなったりした場合は運動を中断し、犬の状態を確認してください。
特にシニア犬や関節に問題がある犬では、運動時間や内容を獣医師と相談して調整することが大切です。
ビションフリーゼは、細かくカールした被毛を持つ犬種です。抜けた毛が被毛の中に残って絡まりやすいため、こまめなブラッシングが欠かせません。
健康な成犬では毎日のブラッシングを基本とし、毛の長さや毛玉のできやすさに応じて調整しましょう。特に耳の後ろ、脇の下、足の付け根などは毛玉ができやすい部分です。
また、被毛の長さを管理するため、4週間から6週間程度を目安にトリミングを検討します。実際の頻度は毛の伸び方や生活環境、皮膚の状態に合わせて調整してください。
ブラッシング中には皮膚の赤み、湿疹、しこり、脱毛などがないか確認しましょう。異常を早く見つける機会にもなります。
耳は定期的に状態を確認し、においや赤み、耳垢の増加がないか観察します。耳掃除が必要な場合は、獣医師に適切な方法を確認し、綿棒を耳の奥まで入れないようにしてください。
目の周囲に涙や汚れが付着している場合は、清潔なガーゼなどで優しく拭き取りましょう。目の近くを強くこすったり、自己判断で目薬を使用したりすることは避けてください。
歯のお手入れは、犬用の歯ブラシと歯磨き剤を使用し、できるだけ毎日行うことが理想です。
最初は口元に触れる練習から始め、慣れてきたら少しずつ歯の表面を磨きます。特に歯垢が付着しやすい歯と歯茎の境目を意識しましょう。
すでに歯茎が腫れていたり、歯を磨くと痛がったりする場合は、無理に続けず獣医師に相談してください。
ビションフリーゼが健康に過ごすためには、症状が現れてから受診するだけでなく、定期的に健康状態を確認することも大切です。
健康な成犬では少なくとも年1回、シニア期には半年に1回程度の健康診断が参考目安になります。
米国動物病院協会(AAHA)のガイドラインでも、シニア犬には半年ごとの診察と、健康状態に応じた検査が推奨されています。
健康診断では、体重や体型の確認、心臓や呼吸の状態、皮膚、目、耳、口の中、関節などを確認します。
必要に応じて血液検査や尿検査、画像検査などを組み合わせ、外見だけではわかりにくい異常がないか調べます。
ビションフリーゼでは、尿路結石症や目の病気などを考慮し、排尿の様子や目の状態についても日頃から記録しておくとよいでしょう。
また、混合ワクチンや狂犬病予防注射、フィラリア症予防、ノミ・マダニ対策なども重要です。接種や予防の計画は、年齢や健康状態、生活環境に応じて獣医師と相談してください。
健康診断の頻度や検査内容は、すべての犬で一律に決めるものではありません。持病がある犬や健康状態に変化がある犬では、より頻繁な受診が必要になる場合があります。

ビションフリーゼは、11歳前後がシニア期に入るひとつの参考目安になります。ただし、何歳から高齢犬になるかを一律に決めることはできません。
AAHAでは、犬の推定寿命の最後の25%をシニア期と考えています。平均寿命15.0歳を基に計算すると、11歳を少し過ぎた頃が目安です。
一方、体力や代謝、健康状態の変化はそれ以前から始まることがあります。7〜9歳頃から食事や運動、健康診断の内容を見直しておくとよいでしょう。
なお、犬の年齢を人間の年齢に正確に換算することはできません。小型犬用の年齢換算表などは参考情報にとどめ、実際の健康状態を優先して判断しましょう。
ビションフリーゼも年齢を重ねると、体力や筋力、視力、聴力などに変化が現れることがあります。
加齢に伴って見られることがあるのは、以前より散歩のペースが遅くなる、長時間遊ばなくなる、寝ている時間が増える、段差を避けるようになるといった変化です。
ただし、これらの変化がすべて正常な老化とは限りません。関節の痛みや心臓の病気、内分泌疾患などが隠れている可能性もあります。
特に、急に元気がなくなった、食欲が落ちた、水を飲む量が大きく変わった、体重が減り続けているといった場合は、動物病院での確認が必要です。
また、夜中に歩き回る、昼夜が逆転する、慣れた場所で迷う、急にトイレを失敗するなどの変化は、認知機能の低下やほかの病気が関係している場合があります。
老化による変化と思われる場合でも、日常生活に影響が出ているときは獣医師に相談しましょう。
呼吸困難、突然倒れる、意識や反応に異常がある、尿が出ないなどの症状は、年齢に関係なく緊急性があります。様子を見続けず、直ちに動物病院を受診してください。
シニア期のビションフリーゼでは、体力や健康状態に合わせて食事、運動、住環境を調整することが大切です。
食事は年齢だけで判断せず、体重や筋肉量、食欲、持病の有無を考慮して選びましょう。
高齢になると活動量が減る場合がありますが、すべてのシニア犬で食事量を大幅に減らす必要があるわけではありません。
筋肉量が減っている犬では、過度な食事制限によって状態が悪化する可能性もあります。体重と体型を定期的に確認し、必要に応じて獣医師に食事内容を相談してください。
また、歯の状態が悪くなって食べにくそうにしている場合は、フードの形状や硬さを調整する方法もあります。ただし、急な食欲低下を年齢のせいにせず、原因を確認することが重要です。
運動については、無理のない範囲で散歩を続けることが基本です。長時間の散歩が難しくなった場合は、1回の時間を短くして回数を分ける方法があります。
適度に体を動かすことは筋力の維持に役立ちますが、関節の痛みや呼吸の異常がある場合は、運動量を調整する必要があります。
室内では滑りにくいマットを敷き、段差を減らすなどして、足腰への負担や転倒の危険を抑えましょう。
ソファやベッドへの上り下りが難しくなった場合は、犬用のスロープなどを利用する方法もあります。寝床は静かで落ち着ける場所に設け、無理なく移動できる環境を整えてください。
視力が低下している場合は、家具の配置を頻繁に変えず、安心して移動できるようにすることも大切です。さらに、聴力が低下しているときは、触れる前に床をたたいて振動で合図をするなど、犬を驚かせない配慮が必要です。
シニア期の健康管理では、年齢の数字だけにとらわれず、愛犬が普段どおりに食べ、歩き、眠り、快適に生活できているかを確認しましょう。

ビションフリーゼの平均寿命は15.0歳で、犬全体の14.1歳を上回っています。比較的長寿な犬種であり、20歳を超える長寿例も報告されていますが、すべての犬が同じ年齢まで生きるわけではありません。
健康に長く暮らすためには、犬種との関連が確認されている尿路結石症や目の病気、皮膚炎、クッシング症候群などに注意し、日頃から体調の変化を観察することが大切です。
また、適切な食事量と体重管理、毎日の散歩、被毛や歯のお手入れ、定期的な健康診断を継続しましょう。シニア期には体力や健康状態に応じて生活環境を調整し、無理なく過ごせるようにすることも重要です。
平均寿命はあくまで統計上の目安です。年齢だけで健康状態を判断せず、小さな異変を見逃さずに適切なケアを続けることが、愛犬の健やかな毎日を支えることにつながります。