チワワのしつけやすさ

飼い主にお手をしているチワワ

チワワも適切な方法で教えることで、トイレや基本的なコマンドなど、家庭で暮らすために必要な行動を学習できます。小型犬だからしつけが簡単というわけでも、特別に難しいというわけでもありません。

JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種標準では、チワワの気質は「機敏で注意深く、活発であり、大変勇敢である」とされています。

ただし、犬種標準はその犬種の理想的な特徴を示すもので、家庭でのしつけやすさや問題行動の多さを表すものではありません。

実際のしつけやすさには、個体の性格やこれまでの経験、生活環境、飼い主の教え方などが関係します。そのため、「気が強い」「わがまま」といった印象だけで判断するのは適切ではありません。

大切なのは、チワワが理解しやすい方法で、できたことを褒めながら少しずつ教えることです。成功しやすい環境を整え、一貫した対応を続けることで、望ましい行動を身につけやすくなります。

チワワのしつけを始める時期

屋外で飼い主に抱っこされながら周囲を見るチワワの子犬

チワワのしつけは、家庭に迎えた日から少しずつ始められます。特定の月齢になるまで待つ必要はなく、名前を覚えることやトイレ、安心して休める場所に慣れることなどから取り組みましょう。

ただし、迎えたばかりの犬は新しい環境に緊張していることもあります。最初から多くのことを覚えさせようとせず、安心して過ごせる環境を整えながら進めることが大切です。

子犬期に進めたい社会化

子犬の時期には、ワクチン接種プログラムの完了前でも、基本的なしつけと並行して「社会化」を進めることが重要です。

社会化とは、人や犬、さまざまな音や場所などに慣れ、日常生活の刺激を過度に怖がらずに過ごせるよう経験を積むことです。

米国獣医動物行動学会(AVSAB)は、生後最初の3か月を子犬の社会化において特に重要な時期としています。

例えば、家族以外の人を離れた場所から眺めたり、掃除機などの生活音を小さな音量から聞かせたりしながら、安心できる経験を増やします。

体に触れられることに慣れる練習も役立ちます。耳や足先などに短時間だけ優しく触れ、嫌がらずにいられたら褒めることで、お手入れを受け入れやすくなることがあります。

ただし、怖がる対象へ無理に近づけたり、嫌がっているのに触り続けたりしてはいけません。子犬の反応を確認しながら、少しずつ慣らしましょう。

また、ワクチン接種が完了する前の外出では、感染症への配慮が必要です。抱っこで外の景色や音に触れるなど、安全な方法を選び、ほかの犬との接触や地面を歩かせる時期については獣医師に相談してください。

成犬からのしつけと教え直し

チワワは成犬になってからでも、新しい行動を覚えたり、これまでの習慣を見直したりできます。子犬の時期に十分なしつけができなかった場合でも、諦める必要はありません。

まずは、現在どのような場面で困った行動が起きているのかを確認しましょう。例えば、トイレの失敗が続いている場合は、排泄する時間帯や場所、失敗する直前の状況を記録します。

そのうえで、成功しやすい環境を整え、簡単な段階から練習します。一度に多くの行動を変えようとせず、できるようになったことを積み重ねていく方法が基本です。

長く続いた習慣を変えるには時間がかかることもありますが、年齢だけで学習ができなくなるわけではありません。愛犬の反応に合わせて無理なく進めましょう。

チワワのしつけの基本

飼い主が手に持つおやつを見つめるチワワ

チワワのしつけでは、望ましい行動を褒めること、短時間の練習を繰り返すこと、家族で対応を統一することが基本です。

犬は自分の行動によって起こった結果から学習します。叱って間違いを伝えようとするよりも、何をすればよいのかをわかりやすく教えることが大切です。

また、最初から難しいことを求めず、成功できる環境を整えることで、しつけに取り組みやすくなります。

できた直後に褒める

チワワに望ましい行動を教えるときは、その行動ができた直後に褒めましょう。例えば、トイレで排泄できたときや、「おすわり」の合図で座れたときに、すぐにご褒美を与えます。

このように、望ましい行動のあとに良い結果が起こることで、その行動が増えやすくなる学習方法を「正の強化」といいます。

ご褒美には、おやつだけでなく、優しい声かけや遊びなども利用できます。愛犬が喜ぶものを選ぶことが重要です。

おやつを使う場合は小さく分けて与え、1日の食事量とのバランスにも配慮しましょう。普段のフードの一部を練習用に取り分ける方法もあります。

また、褒めるタイミングが遅れると、何に対して褒められたのか伝わりにくくなります。成功した瞬間に「いい子」などの短い言葉で伝え、そのあとにご褒美を与えるとよいでしょう。

短時間の練習と家族のルール統一

チワワのしつけは、短い練習を繰り返す方法が基本です。集中力が続かなくなるまで練習するのではなく、うまくできたところで終えることを意識しましょう。

例えば、「おすわり」を覚える場合は、静かな室内で練習し、できるようになったら少しずつ場所や状況を変えていきます。

途中でできなくなった場合は、無理に続けず、前に成功した簡単な段階へ戻りましょう。練習時間や習得までの期間を一律に決める必要はありません。

また、家族全員でルールを統一することも重要です。ある人は飛びつきを許し、別の人は叱るといった対応では、犬がどの行動を求められているのか理解しにくくなります。

コマンドの言葉や褒めるタイミング、困った行動への対応を家族で共有し、できるだけ一貫した方法で教えましょう。

しつけで避けたい叱り方

チワワのしつけでは、叩く、怒鳴る、強く押さえつけるなど、恐怖や痛みを与える方法は避けましょう。

こうした方法は犬に恐怖や不安を与え、飼い主への警戒や、叱った人を噛むなどの防御的な行動につながるおそれがあります。また、叱られた理由を犬が正しく理解できるとは限りません。

例えば、トイレを失敗したあとに叱っても、排泄場所が間違っていたことを理解できず、飼い主の前で排泄すること自体を怖がる可能性があります。

困った行動を減らすには、問題が起こりにくい環境を整え、代わりにしてほしい行動を教えましょう。

飛びつきが気になる場合は、犬が落ち着いて四つ足を床につけているときに褒めるなど、望ましい行動を積極的に増やしていく方法が役立ちます。

チワワのトイレのしつけ方

トイレトレーの上に座っているチワワ

チワワのトイレのしつけでは、決めた場所で排泄できるように環境を整え、成功した直後に褒めることが基本です。

特に子犬は排泄する回数が多く、適切な場所まで間に合わないこともあります。起床後や食後など、排泄しやすいタイミングを把握して誘導しましょう。

何度も失敗する場合は、叱るのではなく、トイレの設置場所や広さ、誘導するタイミングなどを見直すことが大切です。

トイレを覚えさせる手順

最初に、チワワが落ち着いて排泄できる場所にトイレトレーやペットシーツを設置します。人の出入りが多い場所や大きな音がする場所を避け、いつでも利用できるようにしておきましょう。

トイレを覚えるまでは、サークルなどを活用して行動範囲を調整する方法もあります。ただし、寝床や食事場所と排泄場所は区別し、休息できるスペースも確保してください。

次に、排泄しやすいタイミングを確認します。一般的には、起床後、食後、水を飲んだあと、遊んだあとなどに排泄することがあります。

床のにおいを嗅ぎながら歩き回るなど、排泄前によく見られる行動があれば、落ち着いてトイレへ誘導しましょう。

トイレで排泄できたら、終わった直後に褒めてご褒美を与えます。排泄中に大きな声を出すと驚いてしまうことがあるため、終わるまで静かに見守ることが大切です。

最初は成功する機会を増やすことを優先し、徐々に行動範囲を広げていきます。失敗したときは叱らず、排泄物を片付けてにおいが残らないように掃除しましょう。

トイレに失敗するときの対処法

チワワがトイレを失敗するときは、どのような失敗が起きているのかを確認することが重要です。

トイレ以外の場所で排泄する場合は、トイレまでの距離が遠すぎないか、排泄のタイミングを逃していないかを見直しましょう。

特定の場所で繰り返し失敗する場合は、その場所に排泄物のにおいが残っていないか確認し、必要に応じて掃除方法やトイレの配置を調整します。

トイレトレーから尿がはみ出す場合は、トレーの大きさや設置方法が合っていない可能性があります。体の向きや排泄姿勢を観察し、余裕のある広さに変更するなどの工夫をしましょう。

また、少量の尿を家具や壁などにかける行動は、通常の排泄ではなくマーキングの可能性もあります。マーキングはにおいによる情報伝達などに関わる行動で、一般的なトイレの失敗とは対応が異なる場合があります。

ただし、排泄の様子だけでマーキングと断定することはできません。一度覚えたトイレを突然失敗するようになった場合や、頻尿、血尿、排泄時の痛がる様子などがある場合は、膀胱炎などの病気も考慮して動物病院を受診しましょう。

特に、尿が出ない、または出そうとしてもほとんど出ない場合は、尿道閉塞などの緊急性の高い病気が疑われます。様子を見ずに、すぐに動物病院を受診してください。

チワワの無駄吠えを減らす方法

正面に向かって吠えているチワワ

チワワの無駄吠えを減らすには、まず、どのような状況で吠えているのかを確認することが大切です。

犬が吠えるのは自然な行動であり、すべての吠えをなくすことが目標ではありません。ただし、吠える頻度や時間が多く、日常生活に支障が出る場合は、適切な対応を考える必要があります。

例えば、飼い主に遊んでほしいとき、インターホンが鳴ったとき、散歩中にほかの犬を見たときなど、吠える場面によって対応方法は異なります。

吠える直前に何が起きたのか、何に向かって吠えているのか、吠えたあとに飼い主がどう対応したのかを記録すると、対処法を考える手がかりになります。

要求吠えを減らす方法

要求吠えとは、飼い主の注意や遊び、おやつなどを求めて吠える行動を指します。例えば、吠えたときに飼い主がおやつを与える対応を繰り返すと、吠えることで要求がかなうと学習する場合があります。

改善するには、まず吠えることで要求が満たされる状況を見直しましょう。注意を引くために吠えていると考えられる場合は、吠えた直後に遊び始めたり、おやつを与えたりしないようにします。

その代わり、吠えていないときや落ち着いて座っているときに、声をかけたり遊んだりして褒めましょう。

例えば、遊びを始める前に「おすわり」をしてもらい、落ち着いて待てたら遊び始める方法があります。吠えることではなく、望ましい行動によって要求がかなう経験を増やすことが大切です。

ただし、吠えの原因が空腹や排泄の必要性、恐怖、不安などの場合は、単純に無視する方法が適切とは限りません。まずは犬が必要としていることを確認しましょう。

対応を見直しても吠えが続く場合は、いつ、どのような場面で吠えるのかを記録し、ドッグトレーナーなどの専門家に相談する方法もあります。

警戒・恐怖による吠えを減らす方法

インターホンの音や来客、散歩中に出会う人や犬などに反応して吠える場合は、警戒や恐怖が関係している可能性があります。

ただし、吠えている様子だけで理由を断定することはできません。まずは犬が何に反応しているのか、どの程度の距離なら落ち着いていられるのかを確認しましょう。

インターホンに反応する場合は、音量を小さくした録音などを使い、吠えずにいられる状態から練習する方法があります。音が鳴ったあとも落ち着いていられたら、ご褒美を与えます。

散歩中にほかの犬を見て吠える場合は、無理に近づけず、落ち着いていられる距離を保ちましょう。その距離で相手の犬に気づいても落ち着いていられたら褒め、少しずつ経験を重ねます。

また、窓の外を通る人に反応する場合は、カーテンや目隠しなどで視界を調整し、刺激を減らすことも有効な対策になります。

怖がっている犬を叱ったり、吠えなくなるまで刺激に近づけたりする方法は避けてください。強い恐怖や不安が見られる場合は、無理に練習を進めず、獣医師や犬の行動に詳しい専門家へ相談しましょう。

チワワの甘噛み・噛み癖への対処法

飼い主の手を甘噛みしているチワワの子犬

チワワの噛み癖への対処では、遊びの延長で起こる甘噛みと、恐怖や痛みなどが関係している可能性のある強い噛みつきを区別することが重要です。

子犬は遊びや探索のなかで物を口にすることがあり、人の手や服を噛むこともあります。また、成犬でも興奮した遊びのなかで軽く噛む行動が続く場合があります。

一方、唸りや威嚇を伴う噛みつき、触れたときの突然の噛みつきなどは、単なる遊びとは異なる対応が必要です。

年齢や犬種だけで原因を判断せず、どのような状況で噛むのかを確認し、安全を優先して対応しましょう。

子犬の甘噛みを減らす方法

チワワの子犬が遊びの途中で手や足を噛む場合は、人の体ではなく、おもちゃを噛んで遊ぶように教える方法が基本です。

例えば、子犬が手を噛もうとしたら、噛んでよいおもちゃへ注意を向けます。おもちゃを噛んで遊べたら褒めることで、望ましい遊び方を覚えやすくなります。

手や足を噛む行動が続く場合は、いったん遊びを中断し、落ち着いてから再開しましょう。噛むことで遊びが盛り上がる状況を避けることが大切です。

また、人の手を使って激しくじゃれ合わせる遊びは、手を噛む習慣につながる可能性があります。引っ張りっこ用のおもちゃなどを利用し、手と犬の口に適度な距離を保ちましょう。

子犬が興奮しやすい場合は、遊ぶ時間や環境も見直します。疲れているときや眠いときには、無理に遊び続けず、静かに休める場所を用意してください。

甘噛みを止めさせようとして、叩いたり、口を強く押さえたりすることは避けましょう。改善が見られない場合は、遊び方や生活環境について専門家に相談する方法もあります。

唸り・威嚇・強い噛みつきへの対処法

チワワが唸ったり、歯を見せて威嚇したり、強く噛みついたりする場合は、最初に人と犬の安全を確保することが重要です。

無理に抱き上げたり、押さえつけたりせず、噛みつきにつながる接触を避けましょう。必要に応じて、ドアや安全柵などを利用して距離を取ります。

唸りは、犬が不快感や警戒を示している場合があります。唸ったこと自体を強く叱ると、警告する行動が減っても、噛みつきの危険がなくなるとは限りません。

例えば、抱っこしようとしたときや、食事中に近づいたとき、体に触れたときなど、どのような状況で起きたのかを安全な範囲で記録しましょう。

ただし、原因を確認するために、わざと犬を怒らせたり、噛みつく状況を再現したりしてはいけません。

強い噛みつきには、恐怖や不安、痛み、身体の病気などが関係している可能性があります。特に、以前は問題なく触れられたのに突然噛むようになった場合は、体調の変化にも注意が必要です。

皮膚を傷つけるような噛みつきや、繰り返し起こる強い威嚇などがある場合は、悪化を待たずに獣医師へ相談しましょう。必要に応じて、動物の問題行動を専門に診療する行動診療科などにつなげてもらう方法があります。

チワワに教えたい基本コマンドと生活習慣

クレートに入って落ち着いているチワワ

チワワには、トイレや吠え、噛み癖への対応だけでなく、日常生活や安全管理に役立つ基本的なコマンドも教えておきましょう。

「おすわり」「まて」「おいで」などの合図に加え、ハウスで休むことや留守番、散歩中に落ち着いて歩くことに慣れておくと、さまざまな場面で役立ちます。

最初からすべてを覚えさせる必要はありません。愛犬の生活に必要なことから、無理なく練習を進めましょう。

「おすわり」「まて」「おいで」の教え方

「おすわり」は、犬に座る姿勢を取らせて、落ち着いて待ってもらうための基本的なコマンドです。

おやつなどを犬の鼻先で見せ、頭を少し上げる方向へゆっくり誘導すると、自然に腰を下ろすことがあります。座れたらすぐに褒め、慣れてきたら「おすわり」という言葉を合図として教えましょう。

「まて」は、その場で一定時間待つためのコマンドです。最初は「おすわり」などの姿勢から、ごく短い時間だけ待つ練習を行います。

動かずにいられたら褒め、少しずつ待つ時間を延ばしましょう。解除するときは「よし」などの合図を使い、待つ時間が終わったことを伝えます。

「おいで」は、犬を飼い主のもとへ呼び戻すための重要なコマンドです。安全な室内で短い距離から名前を呼び、犬が飼い主に注目したときに「おいで」と伝え、近づいてきたら褒めてご褒美を与えます。

慣れてきたら少しずつ距離を延ばしますが、屋外では逸走の危険があるため、安全な場所でリードなどを使用して練習しましょう。

また、「おいで」で呼び戻したあとに叱ると、呼ばれることを嫌がる可能性があります。飼い主のもとへ来ることが良い経験になるよう心がけてください。

ハウスに慣れさせる方法

ハウスのしつけでは、クレートやサークルを安心して休める場所として覚えてもらうことが大切です。

まずは扉を開けた状態で、中におやつやお気に入りのおもちゃを置き、犬が自分から入ることを促しましょう。入れたら褒め、無理に押し込まないようにします。

ハウスに慣れてきたら、短い時間だけ扉を閉める練習を行います。落ち着いて過ごせる範囲から始め、犬の様子を確認しながら少しずつ時間を延ばしましょう。

ハウスを罰として利用したり、強く嫌がっているのに閉じ込めたりすることは避けてください。

また、子犬の夜鳴きには、新しい環境への不安や排泄の必要性などが関係する場合があります。休息場所の温度や寝床の快適さ、トイレの状況などを確認し、落ち着いて眠れる環境を整えましょう。

留守番に慣れさせる方法

チワワに留守番を教えるときは、短時間からひとりで過ごす経験を増やし、少しずつ慣れさせることが基本です。

まずは飼い主が同じ部屋にいる状態で、犬が自分の寝床やハウスで落ち着いて過ごせるようにします。

慣れてきたら、飼い主が短時間だけ部屋を離れ、落ち着いて過ごせるか確認しましょう。問題がなければ、犬の反応に合わせて少しずつ時間を延ばします。

留守番中は、水を飲めるようにし、室温を適切に管理するほか、誤飲や転落などの危険がない環境を整えることも重要です。

ただし、飼い主が離れると激しく吠え続ける、物を壊す、強いパニック状態になるなどの様子が見られる場合は、無理に留守番時間を延ばさないでください。

強い分離不安などが関係する可能性もあるため、獣医師や犬の行動に詳しい専門家へ相談しましょう。

散歩中に落ち着いて歩く練習

チワワの散歩では、リードを強く引っ張らず、飼い主と落ち着いて歩く練習も大切です。

まずは静かな場所で、リードが緩んだ状態で歩けたときに褒めましょう。犬が飼い主の方を見たり、自分から歩調を合わせたりしたときにも、ご褒美を与えます。

リードを引っ張る場合は、無理に引き戻さず、安全な場所で立ち止まり、リードが緩んでから歩き始める方法があります。

また、散歩中に人や犬などの刺激へ注意が向きすぎる場合は、落ち着いていられる距離を確保し、飼い主へ注意を戻す練習を行いましょう。

首輪やハーネスは体格に合ったものを選び、首に強い力がかかるようなリード操作は避けてください。

拾い食いを防ぐためには、危険なものが落ちている場所を避けるとともに、落ちているものから離れたり、飼い主のもとへ戻ったりできたときに褒める練習も役立ちます。

しつけがうまくいかないときの対処法

悲しげな表情で伏せているチワワ

チワワのしつけがうまくいかない場合は、練習方法や環境が愛犬に合っているかを見直しましょう。

例えば、静かな室内では「おすわり」ができても、来客がいるとできなくなる場合があります。これは、周囲の刺激によって集中しにくくなっている可能性があります。

そのようなときは、まず静かな環境へ戻り、成功できる段階から練習し直しましょう。慣れてきたら、少しずつ刺激のある環境でも練習します。

また、褒めるタイミングが遅れていないか、愛犬にとってご褒美が魅力的か、家族の対応が統一されているかも確認してください。

一度に多くのことを教えようとせず、達成しやすい小さな目標を設定することが大切です。練習が難しくなったときは、前にできた段階へ戻って成功を積み重ねましょう。

ただし、突然しつけに反応しなくなったり、これまでと異なる行動が現れたりした場合は、体調不良や痛みなどが関係している可能性もあります。身体的な問題が疑われる場合は、動物病院を受診しましょう。

しつけ教室やドッグトレーナーへの相談

家庭でしつけを続けても改善が難しい場合は、しつけ教室やドッグトレーナーなどの専門家へ相談する方法があります。

特に、トイレの失敗が長く続いている場合や、吠えへの対応が難しい場合は、実際の生活環境や犬の行動を確認してもらうことで、改善につながる方法を検討しやすくなります。

相談先を選ぶ際は、望ましい行動を褒めて教える方法を基本としているか、犬の性格や生活環境に応じて指導しているかを確認しましょう。

叩く、怒鳴る、強く押さえつけるなど、恐怖や痛みに頼る指導を行うところは避けてください。

また、強い噛みつきや激しい不安、突然の行動変化などが見られる場合は、一般的なしつけだけでは対応が難しいことがあります。

こうした場合は、まず獣医師へ相談し、必要に応じて行動診療を専門とする獣医師の診察を検討しましょう。早い段階で適切な支援を受けることが重要です。

まとめ

飼い主の膝に寄りかかって甘える2匹のチワワ

チワワは、適切な方法でしつけを行うことで、家庭で暮らすために必要な行動を学習できます。しつけが特別に難しい犬種と決めつけず、愛犬の性格や経験、生活環境に合わせて教えることが大切です。

しつけは家庭に迎えた日から少しずつ始められます。子犬の時期には社会化にも取り組み、成犬の場合はこれまでの習慣を踏まえて成功しやすい段階から教え直しましょう。

トイレの失敗や無駄吠え、甘噛みなどの困りごとには、それぞれの状況に応じた対応が必要です。叱って行動を抑え込むのではなく、環境を整え、望ましい行動ができたときに褒めることを基本にしてください。

うまくいかない場合は、練習の難易度や褒めるタイミング、家族の対応などを見直しましょう。強い噛みつきや突然の行動変化がある場合は、無理に家庭だけで解決しようとせず、獣医師や専門家へ相談することも重要です。

愛犬のペースに合わせて小さな成功を積み重ね、安心して暮らせる関係を築いていきましょう。