シーズーのミックス犬の種類

シーズーとヨークシャーテリアのミックス

シーズーのミックス犬には、チワワ、マルチーズ、トイ・プードル、ポメラニアン、ペキニーズ、ミニチュア・ダックスフンド、パグなどを親に持つ組み合わせがみられます。

「チワズー」「マルシーズ」「シープー」などの名前も使われていますが、これらは親犬種の名前を組み合わせた一般的な通称です。公認された独立犬種名や、公式に定められた「代表7種類」という分類ではありません。

また、同じ親犬種の組み合わせでも、体格や顔つき、耳の形、毛色、毛質、性格などがすべて同じになるわけではありません。

ここでは比較的知られている組み合わせを中心に紹介します。ほかにも、ビション・フリーゼやヨークシャー・テリアなどを親に持つシーズーミックスがみられることがあります。

チワズー|シーズー×チワワ

チワズーは、シーズーとチワワを親に持つミックス犬の通称です。シーズー×チワワと、そのまま親犬種の組み合わせで表記されることもあります。

JKCの犬種標準では、シーズーの体重は4.5〜8kg、チワワは1〜3kgです。ただし、これらはそれぞれの純血種について定められた基準であり、チワズーの標準体重を示す数字ではありません。

顔つきは両親犬の特徴がさまざまな形で現れ、耳も立ち耳に近い場合や垂れ耳に近い場合があります。被毛の長さや毛量、毛色についても一律ではありません。

性格についても、シーズーとチワワそれぞれの犬種傾向は参考になりますが、両者の性格が単純に半分ずつ現れるとは限りません。その犬自身の行動を見て判断することが大切です。

マルシーズ|シーズー×マルチーズ

マルシーズは、シーズーとマルチーズを親に持つミックス犬の通称です。両親とも小型犬ですが、成犬時の大きさや体つきまで一定になるわけではありません。

JKCの犬種標準では、マルチーズの体重は3〜4kg、シーズーは4.5〜8kgです。この数字は親犬種を知るための参考情報であり、マルシーズの標準体重を表すものではありません。

シーズーとマルチーズはともに長い被毛を持つ犬種ですが、ミックス犬では毛の長さや密度、手触りなどの現れ方に違いがあります。毛色についても、必ず特定の色になるとは限りません。

性格も同様で、親犬種の性質は将来像を考える材料のひとつになりますが、マルシーズだから特定の性格になると決めつけないことが重要です。

シープー|シーズー×トイプードル

シープーは、シーズーとトイ・プードルを親に持つミックス犬の通称です。「プードル」には複数のサイズ区分があるため、この記事ではトイ・プードルとの組み合わせを扱います。

JKCではシーズーの体高は27cm以下、トイ・プードルは24cm超〜28cm以下とされています。ただし、純血種の犬種標準を組み合わせても、シープー独自の標準体高を算出することはできません。

顔つきや体格だけでなく、被毛も個体によって異なります。トイ・プードルを親に持つからといって、すべてのシープーが強い巻き毛になったり、抜け毛が少なくなったりするとは限りません。

被毛についてはミックス名だけで判断せず、実際の毛質や毛量、伸び方を確認することが重要です。

シーポメ|シーズー×ポメラニアン

シーポメは、シーズーとポメラニアンを親に持つミックス犬の通称です。どちらの特徴を強く受け継ぐかによって、成犬時の印象には幅があります。

JKCの犬種標準では、シーズーの体高は27cm以下、ポメラニアンは21cm±3cmです。しかし、これらをもとにシーポメの平均体高や標準体高を作ることはできません。

耳は立ち耳に近くなる場合もあれば、垂れ耳やその中間のように見える場合もあります。被毛についても、毛量が豊富に見える個体や、シーズー寄りの長い毛を持つ個体など、さまざまです。

ポメラニアンを親に持つことだけを理由に「シーポメは抜け毛が多い」と決めることはできません。抜け毛については、実際に受け継いだ被毛を確認する必要があります。

ペキシーズ|シーズー×ペキニーズ

ペキシーズは、シーズーとペキニーズを親に持つミックス犬の通称です。顔つきや体格、毛量、毛質には個体ごとの差があります。

シーズーとペキニーズはいずれも比較的マズルが短い犬種ですが、ミックス犬でどの程度その形態を受け継ぐかは一律ではありません。

迎える犬を確認するときは、単に「ペキシーズ」という名前を見るだけでなく、実際のマズルの長さや鼻孔の開き方、安静時や運動時の呼吸状態などを見ることも大切です。

短いマズルを受け継ぐ可能性があることと、「ペキシーズは呼吸器疾患になりやすい」と断定することは別です。その犬自身の体のつくりや健康状態を確認しましょう。

シーズー×ミニチュア・ダックスフンド

シーズーとミニチュア・ダックスフンドを親に持つミックス犬もみられます。胴の長さや脚の長さ、耳の形などは、どちらの特徴をどの程度受け継ぐかによって異なります。

ミニチュア・ダックスフンドは、JKCの犬種標準では体重や体高ではなく、生後15か月時点の胸囲でサイズが区分されています。オスは32cm超〜37cm以下、メスは30cm超〜35cm以下です。

また、ダックスフンドにはスムースヘアード、ワイアーヘアード、ロングヘアードの3つの毛種があります。そのため、被毛を考える際には「ダックスフンドとのミックス」という情報だけでなく、実際の親犬の毛種も重要です。

ダックスフンドでは椎間板疾患が重要な健康課題として知られていますが、そのデータをそのままシーズー×ミニチュア・ダックスフンドの発症率として扱うことはできません。

パグズー|シーズー×パグ

パグズーは、シーズーとパグを親に持つミックス犬の通称です。顔つきや体格、マズルの長さ、被毛などの現れ方には個体差があります。

JKCの犬種標準ではパグの理想体重は6.3〜8.1kgですが、これはパグについての基準です。シーズーの体重4.5〜8kgと組み合わせて、パグズーの標準体重を作ることはできません。

短いマズルを受け継いだ場合には、鼻孔の開き方やマズルの形、普段の呼吸音、運動したときの息づかいなども確認材料になります。

ただし、パグを親に持つという理由だけで、パグズーに短頭種気道症候群などの呼吸上の問題が生じると決めつけることはできません。ミックス名ではなく、実際の体のつくりと状態を見ることが重要です。

シーズーのミックス犬は成犬時の大きさ・見た目に幅がある

シーズーとチワワのミックス犬

シーズーのミックス犬には、組み合わせごとに公認された標準体重や標準的な外見が定められているわけではありません。

成犬時の姿を考えるときは、親犬種の犬種標準だけでなく、実際の父犬・母犬の体格や外見も参考になります。子犬の時点の姿だけから、成犬時の大きさや顔つきを正確に予測することは困難です。

成犬時の大きさ・体重

シーズーのミックス犬について「成犬になると何kgになるのか」を知りたい場合、まず確認したいのが親犬種と実際の両親犬です。

たとえばJKCの犬種標準では、シーズーは体高27cm以下、体重4.5〜8kgです。チワワは体重1〜3kg、マルチーズは3〜4kgとされています。

一方、トイ・プードルは体高24cm超〜28cm以下、ポメラニアンは21cm±3cmと、主に体高の基準が示されています。ミニチュア・ダックスフンドでは、生後15か月時点の胸囲がサイズ区分に使用されます。

このように親犬種によって犬種標準で使われる指標自体が異なります。そのため、それぞれの最小値と最大値をつなげて、ミックス犬の「○〜○kg」「○〜○cm」という独自の標準値を作るのは適切ではありません。

実際に迎える犬の将来の大きさを考える場合は、父犬と母犬の実際の体重や体格、子犬の成長の推移などを確認する方が、より現実的な判断材料になります。

顔つき・耳・毛色・毛質

顔つきや耳、マズル、毛色、毛量、毛質も、同じ組み合わせなら同じになるとは限りません。

たとえばチワワとのミックスでは耳が立つ場合もあれば、シーズーのような垂れ耳に近い場合もあります。ダックスフンドとのミックスでは、親犬がどの毛種なのかによって被毛を考える際の参考条件も変わります。

毛色もさまざまで、黒い被毛を持つシーズーミックスがみられることもあります。「シーズーのミックスはこの色になる」と特定の毛色に限定して考える必要はありません。

子犬を迎える場合は、その時点の見た目だけで将来像を決めるのではなく、両親犬の顔つきや耳、被毛なども見ておくと参考になります。

ただし、両親犬を確認しても、どの特徴をどの程度受け継ぐかまで正確に予測できるわけではありません。成長に伴って毛色や毛質、全体の印象が変わる可能性も考えておきましょう。

シーズーのミックス犬の抜け毛・カットは毛質によって異なる

トリミング中のシーズー

シーズーのミックス犬の抜け毛の量やカットの必要性は、「シープー」「チワズー」などのミックス名だけでは判断できません。

実際に受け継いだ毛の長さ、密度、毛質、伸び方などによって必要なケアは変わります。また、抜け毛が少ないことと、被毛のお手入れが少なくて済むことは同じではありません。

抜け毛の量

シープー、チワズー、マルシーズ、シーポメなどを、組み合わせだけで「抜け毛が多い犬」「抜け毛が少ない犬」と分類するのは適切ではありません。

被毛には複数の遺伝的な要因が関わっており、同じ親犬種の組み合わせでも毛質や抜け方が異なる可能性があります。

特にシープーでは、「トイ・プードルを親に持つから抜け毛が少ない」と考えられがちですが、子犬がどのような被毛を受け継ぐかは一律ではありません。

迎える際には、現在の毛質や毛量を確認するとともに、可能であれば両親犬の被毛についても確認するとよいでしょう。成長によって被毛の状態が変わる可能性もあります。

カット・トリミングの必要性

長く伸びる毛や絡まりやすい毛を受け継いだ場合は、日常的なブラッシングに加えて、定期的なカットやトリミングが必要になることがあります。

反対に、比較的短い被毛を受け継いだ場合には、同じ組み合わせでも必要なカットの頻度や方法が異なることがあります。

大切なのは、抜け毛の量だけで判断しないことです。抜け毛が目立ちにくくても、毛が伸び続けたり絡まりやすかったりすれば、被毛を清潔で快適に保つためのお手入れが必要になります。

ミックス名から一律のトリミング頻度を決めるのではなく、実際の毛の伸び方や毛玉のできやすさ、皮膚の状態などに合わせて調整しましょう。

シーズーのミックス犬の寿命は組み合わせ別のデータが限られる

書類を虫眼鏡で見る人

チワズー、マルシーズ、シープー、シーポメ、ペキシーズ、パグズーなどについて、信頼できる大規模な調査に基づく組み合わせ別の平均寿命は、現時点では十分に確認できません。

そのため、たとえばシーズーとチワワそれぞれの平均寿命を足して2で割り、「チワズーの平均寿命」とするような計算は適切ではありません。

親犬種の寿命に関するデータは、その犬の背景を知るための参考にはなります。ただし、それだけからミックス犬個体の寿命や、組み合わせ全体の平均寿命を決めることはできません。

また、交雑犬全体を対象にした研究や統計があったとしても、その結果を「シーズーミックスの平均寿命」へ置き換えることはできません。「ミックス犬だから純血種より長生きする」と一律に考えることも避けた方がよいでしょう。

寿命については根拠の弱い「○〜○歳」という数字を目安として作るより、迎える犬自身の健康状態や両親犬の健康情報を確認し、日常の健康管理を続けることが重要です。

シーズーのミックス犬の迎え方

ケージの中にいるシーズー

シーズーのミックス犬は、ブリーダーや販売事業者から購入するほか、里親募集や保護犬の譲渡を通じて迎えられる場合があります。

どの方法でも、「チワズー」「シープー」といった通称や子犬時の見た目だけで判断せず、その犬自身の体格、性格、健康状態、生活環境との相性を確認することが基本です。

ブリーダーや販売事業者から迎える

ブリーダーや販売事業者で探す場合、「チワズー」「シープー」などの通称だけでなく、「シーズー×チワワ」「シーズー×トイプードル」のように親犬種の組み合わせで表記されている場合があります。

可能であれば、父犬と母犬の犬種だけでなく、実際の体格や顔つき、被毛、健康情報なども確認しましょう。親犬種の標準値だけを見るより、実際の両親犬を確認した方が子犬の将来像を考える材料になります。

健康面についても、「ミックス犬だから病気になりにくい」とは限りません。一方で、親犬種に特定の健康上の素因が確認されていても、子犬が必ず同じ問題を発症するわけではありません。

価格を比較する場合には、掲載されている金額が現在の販売価格なのか、過去の成約価格なのかを区別する必要があります。時期や販売経路によっても変わるため、根拠の不明な平均価格だけで判断しないことが大切です。

里親・保護犬として迎える

保護団体などでは、「シーズーMIX」「小型犬MIX」といった表記で里親が募集されていることがあります。

この場合、両親犬が確認できず、見た目などから推定された犬種名が記載されていることもあります。外見だけから「シーズーと○○のミックス」と断定することはできません。

里親として迎える場合は、推定される親犬種だけでなく、その犬自身の年齢や現在の体重、性格、健康状態、食事や散歩の様子、留守番への反応など、実際の生活に関する情報を確認することが重要です。

すでに成犬になっている場合は、子犬よりも現在の体格や被毛、行動の特徴を直接確認しやすいため、犬種名だけでなく目の前の犬を基準に検討しましょう。

まとめ

ビション・フリーゼとシーズーのミックス犬

シーズーのミックス犬には、チワズー、マルシーズ、シープー、シーポメ、ペキシーズ、シーズー×ミニチュア・ダックスフンド、パグズーなど、さまざまな組み合わせがあります。

ただし、これらの名前は一般的な通称であり、純血種のような統一された犬種標準があるわけではありません。同じ組み合わせでも、成犬時の体格や顔つき、耳、毛色、毛質、性格には幅があります。

将来の大きさを考える際は、親犬種の犬種標準を参考にしつつ、実際の父犬・母犬の体格も確認しましょう。両親犬種の数値を組み合わせて、ミックス犬独自の標準体重を作ることはできません。

抜け毛やカットについても、ミックス名ではなく実際に受け継いだ被毛を見ることが重要です。抜け毛が少なくても、毛が長く伸びたり絡まりやすかったりすれば継続的なお手入れが必要になります。

また、組み合わせ別の信頼できる寿命データは限られているため、親犬2犬種の寿命から独自の平均寿命を作ることも避けましょう。

シーズーのミックス犬を迎えるときは、通称だけから将来像を決めず、親犬種の情報と実際の両親犬、そして何より迎える犬自身の体格・被毛・性格・健康状態を確認することが大切です。