
緑茶は猫に飲ませてはいけない飲み物です。
緑茶に含まれる特定の成分が猫の体に強い刺激を与え、最悪の場合は命に関わる深刻な中毒症状を引き起こす恐れがあるためです。

緑茶にはカフェインが豊富に含まれており、猫がこれを摂取すると体内で分解できずに中毒症状を引き起こします。
人間にとっては眠気覚ましになる成分ですが、体の小さな猫にとっては中枢神経を過剰に刺激する毒物となってしまいます。
カフェインを摂取した猫は、交感神経が急激に刺激されることで心拍数が異常に増加します。
落ち着きがなくなって室内を激しく動き回ったり、普段とは違う異常な興奮状態に陥ったりすることがあります。
中毒症状が重篤化すると、筋肉のコントロールが効かなくなり、全身の痙攣や震えが始まります。
この状態は非常に危険であり、速やかな処置を行わなければ呼吸困難などに繋がり、生命に危機が及びます。
緑茶にはシュウ酸と呼ばれる成分も含まれており、これが猫の体内でカルシウムと結合すると結石を作ります。
下部尿路疾患を起こしやすい猫にとって、尿管や膀胱に石ができる尿石症のリスクを高める原因になります。

お茶の苦味成分であり、猫の脳や神経に対して強い覚醒作用と毒性を持つ成分です。
猫はカフェインを体内で安全に代謝して排出する機能が極めて低いため、ごく少量でも悪影響を及ぼします。
植物に含まれる有機酸の一種であり、体内のミネラル分と結びつきやすい性質を持っています。
尿中で結晶化するとシュウ酸カルシウム結石という硬い結石に変化し、排尿痛や血尿の原因になります。
お茶の渋みを作っているポリフェノールの一種であり、抗酸化作用があることで知られています。
しかし、猫が多量に摂取すると鉄分の吸収が阻害されたり、胃腸を刺激して消化不良を起こしたりすることがあります。

舐めた程度やごく少量であれば、すぐに深刻な事態になる可能性は低いですが、油断は禁物です。
まずは猫を落ち着かせ、その後数時間は体調や行動に異変が出ないかを注意深く観察してください。
緑茶を飲んだ後に、嘔吐や下痢、よだれが大量に出る、呼吸が荒くなるなどの症状がないか確認します。
さらに、やたらと鳴くなどの興奮状態や、体の震えが見られる場合は中毒症状が始まっているサインです。
明らかな異変や痙攣が見られる場合、または明らかに大量の緑茶を飲んでしまった場合はすぐに夜間でも受診してください。
受診の際は「いつ」「どのくらいの量を飲んだか」を伝え、可能であれば飲んだ緑茶の茶葉の種類なども説明できるようにします。

猫に水分補給として与えることができるお茶は、カフェインやシュウ酸が含まれていない麦茶です。
これらは穀物を原料としているため安全ですが、人間用のお茶はミネラル分が多いため、与える際は薄めるかペット用を選ぶと安心です。

緑茶はカフェインやシュウ酸など、猫の健康を脅かす成分が多く含まれているため絶対に与えてはいけません。
万が一の誤飲に備えて対処法を頭に入れつつ、普段から猫の届く場所に緑茶を置かない環境作りを徹底しましょう。