

バリニーズは、シャムの突然変異によって生まれた長毛のタイプが固定化されたルーツを持ちます。美しいシルクのような滑らかなセミロングの被毛と、サファイアブルーの澄んだ瞳が非常に印象的です。
体型は引き締まったオリエンタルタイプで、細身でありながらも筋肉質でしなやかな身のこなしを見せます。

非常に感情表現が豊かで、飼い主のあとを付いて回るような深い愛着を示す気質を持っています。知性が高く、人の言葉を理解しようとするかのようにじっと見つめてきたり、鳴き声で応えたりします。
活発に動き回ることも好むため、家族と一緒に遊ぶ時間を何よりも楽しみにするタイプです。

顔や耳、四肢、尻尾の先端に濃い色が乗るポイントカラーが最大の特徴となっています。ベースとなる体色は非常に淡いクリーム色やホワイトで、成長とともにポイントとのコントラストが明瞭になります。
登録団体によって認められる毛色・パターンは異なり、TICAではレッド、クリーム、リンクス、トーティなども含まれます。
毛質はシングルコートであるため、長毛でありながらも毛玉になりにくく、手入れが比較的容易です。

日本国内における取引価格の相場は、およそ25万円から45万円前後となるケースが多く見られます。ただし、国内でのブリーディング規模が小さいため、流通数が非常に少なく希少性が高い状態です。
そのため、ブリーダーから直接譲り受けるケースが多く、血統や時期によって価格が大きく変動します。

非常に活発で高い場所に登ることを好むため、キャットタワーなどの設置が推奨されます。筋肉質な体を維持するためにも、部屋の中を自由に動き回れるスペースを確保してください。
知能が高く、退屈するとストレスを溜めてしまうため、1回10〜15分程度の遊びを猫の体力や年齢に合わせて複数回取り入れ、おもちゃで遊ぶと良いです。知育玩具などを活用し、頭を使わせるような遊びを取り入れることも精神的な安定に繋がります。
孤独に弱く、1人で過ごす時間が長くなると分離不安のような過度な鳴き声、食欲の変化、粗相、落ち着きのなさなどのストレスサインを出すことがあります。留守番の時間をできるだけ短くするか、帰宅後にたくさんコミュニケーションを取る工夫が必要です。

シャムの血統を色濃く受け継いでいるため、遺伝的に進行性網膜萎縮症などの眼疾患に注意が必要です。暗い場所で見えにくそうにしている、物にぶつかるなどの兆候がないか定期的に確認してください。
また、拡張型心筋症といった心臓の病気や、慢性腎臓病などの腎・泌尿器系疾患のリスクにも備える必要があります。日頃から尿の量や回数、水を飲む量に変化がないかを細かく観察することが健康維持の第一歩となります。

1920年代のアメリカにおいて、シャムの繁殖過程で偶然に現れた毛の長い個体が起源とされています。
当初は異端視されていましたが、1950年代にブリーダーたちによって計画的な繁殖が開始されました。その優雅な歩き姿が、インドネシアのバリ島の伝統舞踊の踊り子を連想させることから命名されました。
その後、1960年代から1970年代にかけて主要な登録団体に正式に認定され、独自の地位を確立しました。

バリニーズは、美しい長毛と深いブルーの瞳、そしてシャム譲りの甘えん坊な気質を兼ね備えています。おしゃべりが大好きで孤独を嫌うため、家庭内でたくさんの愛情を注いで過ごせる環境が最適です。
希少な存在ですが、手入れもしやすく、深い絆を結ぶことができる魅力的なパートナーとなります。